組み込みツールリファレンス
組み込みツールは、モデルのターン中にAnyyが選択できる操作です。Dashboard → Toolsには、ソース、ツールセット、ネイティブ定義、ランタイムの制限を含む、稼働中の正確なカタログが表示されます。
基本のファイル・ターミナルツール
| ツール | ツールセット | 用途 |
|---|---|---|
read | file | テキストファイルまたは指定範囲を読み取る |
ls | file | ディレクトリの内容を一覧表示する |
find | file | 条件に一致するパスを検索する |
grep | file | ファイルの内容を検索する |
write | file | ファイルを作成または置換する |
edit | file | 対象を絞ってテキストを編集する |
bash | terminal | 現在の作業ディレクトリでシェルコマンドを実行する |
process | terminal | 追跡中のバックグラウンドプロセスを操作する |
read、write、edit、grep、find、ls、bash、および管理対象のprocess操作は直接実行されます。ファイルの変更にはeditまたはwriteを使います。重複するapply_patch拡張は削除されました。プロセスのセッションは、それを所有する会話からのみ操作できます。
モデルの画像制限
モデルは、input_limits.images.resizeをproviders[].models[]の設定項目内で指定できます。フィールドはmaxWidth、maxHeight、maxBytes、jpegQualityです。いずれも正の整数で、JPEG品質の上限は100です。maxBytesはbase64エンコード後のバイト数を表します。この設定を省略した場合、設定ファイルに項目を追加せずに従来の既定値を使います。
画像を読み取る際、readは現在選択されているモデルの制限を使います。
ツール結果をモデルに送る前にも、Anyyは現在のモデルの制限に従って画像を処理します。仮想モデルが選択されている場合は、直近の成功した返信で実際に呼び出されたモデルがモデルカタログにあれば、そのモデルを使います。なければ選択中のモデルを使います。今後の返信で選ばれるモデルによって、この制限が決まるわけではありません。
Anyyはモデルに見せる画像をリサイズしながら、Codemodeプログラムにはツールの構造化された戻り値を保持できます。これはツールが返した値であり、read自身がすでに結果をリサイズしている場合があります。通常のツールから得た画像の処理に失敗した場合、Anyyは元の画像を保持します。一方、readはサイズ制限を満たせない場合に、画像を省略した旨の通知を返すことがあります。
画像のリサイズにはAnyyに組み込まれたPhotonコーデックを使い、BMP入力はPNGに変換します。この処理に外部の画像処理実行ファイルは不要です。既定の画像制限は2000 × 2000ピクセル、4.5 MiB(base64エンコード後)、JPEG品質80です。
検索補助プログラムの利用条件
ローカルのgrepはripgrep(rg)、ローカルのfindはfdを使います。Anyyはまず選択中のProfileのbin/ディレクトリを確認し、その後、実行環境のPATH上で--versionによる検出を行います。管理対象の補助プログラムは、その検出を行わず、ファイルの存在に基づいて選択します。PATH上の検出では、コマンドが起動していれば終了コードがゼロ以外でも構いません。findではfdを優先し、別名のfdfindはその次に確認します。
補助プログラムが見つからない場合、Anyyはそのツールの公式GitHubリリースからプラットフォーム用のアーカイブをダウンロードし、再利用できるよう<PROFILE_HOME>/bin/に保存できます。バージョンはリリースページのリダイレクトで選びますが、Intel Mac向けのfdは10.3.0に固定されています。取得と展開はGoで実装されています。rg/fdは独立したローカル実行ファイルであり、Node.jsランタイムは不要です。
取得を無効にするには、ローカル実行を担当するAnyyプロセスの環境でANYY_OFFLINEを1、true、yesのいずれかに設定します。英単語の値は大文字・小文字を区別しません。すでに存在する補助プログラムは引き続き使えます。Androidでも自動取得を行いません。最新バージョンの確認に使えるネットワーク時間は合計10秒、アーカイブのダウンロードは120秒です。それぞれ即時のリクエスト試行は最大三回ですが、レスポンス本文の転送は再試行しません。
grepは検索パスを確認する前に補助プログラムを解決または取得するため、パスが存在しなくても補助プログラムの取得が起こる場合があります。利用できる補助プログラムがなければ、オフラインモードも含め、ripgrep (rg) is not available and could not be downloadedまたはfd is not available and could not be downloadedというエラーになります。この文面は、ネットワークリクエストが行われたことを意味しません。
ほかの実行バックエンドは、それぞれ独自の方法で補助プログラムを解決します。
セッション、記憶、タスク
| ツール | ツールセット | 用途 |
|---|---|---|
session_search | sessions | 現在のスコープ内で、Profileの過去のセッションを検索する |
tool_result_read | core | 保存されたツール結果の証拠を、サイズに上限のある部分単位で読み取る |
memory | memory | 永続的なUSER.md/MEMORY.mdの項目を追加、置換、削除する |
task_create | tasks | 永続的な個人タスクを作成する |
task_list | tasks | タスクを一覧表示し、絞り込む |
task_update | tasks | タスクのフィールドや状態を更新する |
task_complete | tasks | 必要に応じてメモを付けてタスクを完了する |
memoryツールは、継続して使う事実や好みを保存するためのものです。一時的なタスクメモ、コピーした参考資料、シークレットの保存には使いません。
自動化とメッセージング
| ツール | ツールセット | 用途 |
|---|---|---|
automation_list, automation_history | automation | スケジュールと実行履歴を確認する |
automation_create, automation_update, automation_delete, automation_run | automation | スケジュールされた作業を管理または実行する |
messaging_status | messaging | 利用できる配信ルートを確認する |
notify_user | messaging | 現在のランタイムのルートを使って通知する |
send_message | messaging | 対応するChannel経由でメッセージや添付ファイルを配信する |
message_receipt | messaging | 配信確認情報を調べる |
送信できるかどうかは、設定済みのChannelアカウント、会話のスコープ、アクセスポリシー、アダプターの機能によって決まります。
Artifactと生成メディア
| ツール | ツールセット | 利用条件 |
|---|---|---|
artifact_list, artifact_inspect, artifact_pin, artifact_export | artifact | Artifactサービスが有効な場合に利用可能 |
image_generate | media_generation | 画像生成が設定されている場合に追加 |
text_to_speech | tts | TTSルートが設定されている場合に追加 |
artifact_exportは、Workspaceからの相対パスで指定した通常ファイルを、一時的な生成添付ファイルとして渡します。元のファイルを移動したり削除したりすることはありません。
Web
| ツール | ツールセット | 用途 |
|---|---|---|
web_search | web | 設定されたプロバイダーで公開Webを検索する |
web_fetch | web | 一つの公開HTTP(S) URLから読みやすい本文を取得する |
web_extract | web | 公開URLから読みやすい本文を抽出し、構造化された結果にまとめる |
Skillsと委任
| ツール | ツールセット | 用途 |
|---|---|---|
skill_manage | skills | 現在のProfileのSkillパッケージとリビジョンを管理する(Anyy固有) |
delegate_task | subagents | 範囲を限定した一つ以上の子タスクを実行する |
background_job | subagents | 独立したバックグラウンド作業を開始する |
subagent_list, subagent_history, subagent_cancel | subagents | 子タスクの作業を確認または停止する |
Skillの検出と読み取りには、カタログと、現在のread/bashツールを使います。Codemode経由で使える読み取りツールも含みます。読み取り手段がなければ、モデルにカタログは提供されません。個別の組み込みskills_list/skill_view登録はありません。自動レビューは、親の会話で利用可能なツール、選択、除外を引き継ぎます。
skill_manageによるインストールが受け付けるのは、ローカルZIPのパスだけです。リモートパッケージのダウンロードやディレクトリのインストールは行いません。
skill_manageは、パッケージのリビジョンとロールバックを備えたAnyyの管理対象書き込み機能です。共通のSkill読み取り機能に代わるものではなく、追加のツールを与えることもありません。DashboardとCLIによる管理も引き続き利用できます。Skillsを参照してください。
Codemodeとツール検索
| ツール | 既定の有効化状態 | 用途 |
|---|---|---|
codemode | 無効 | 現在のSessionで呼び出せるツールと、ブランチ固有のstoreを使ってJavaScriptをそのまま実行する |
tool_search | 無効 | 未有効のdeferred/Codemodeツールを検索し、次のリクエストに向けて一致したツールを読み込む |
これらの組み込みツールは、実際の実行に対応するSessionコンテキストで動作します。名前の選択で有効化でき、Profileのcodemode.modeは有効化後のモードとしてonまたはonlyを選びます。onlyはリクエストへの表示方法を変え、呼び出せるツールと正規の宣言は保持します。Roleのモードでも、追加のCLIスイッチでもありません。Codemode、ツール検索、会話用フラグを参照してください。
選択したネイティブモデルがcompat.supportsOpenAIGrammarToolsを宣言し、プロバイダーがそのリクエスト経路に対応している場合、CodemodeはJSONエスケープされたcode文字列の代わりに、JavaScriptをそのままツール入力として送ります。ほかのモデルでは通常のJSON引数を使います。どちらの経路でも、ツールの検証、実行、保存される正規引数の形式は同じです。追加のユーザー設定は不要です。
MCPツール
有効なMCPサーバーは、ネイティブのツール定義と、exposureおよび順序付きtoolExposureのメタデータを提供します。mcp-NAMEという製品側のグループも、対象リストに含めることを有効化の条件にする仕組みも不要です。正確な名前は現在のサーバーカタログから取得します。リモートの元の名前とAnyyに表示される名前は異なります。後者にはサーバーの名前空間、使用可能な文字への変換、長さや名前の衝突に応じた接尾辞が含まれます。CLIのmcp callでは元のSERVER_ID.TOOL_NAME、スクリプトでは検出結果が返す識別子を使います。
| 共通のリソースツール | 用途 |
|---|---|
list_mcp_resources | 一つのサーバーの一ページを取得するか、対象サーバーのリソース一覧をまとめて取得する |
list_mcp_resource_templates | 同じserver/cursorの扱いでURIテンプレートを一覧表示する |
read_mcp_resource | serverとuriを指定してリソースを読み取る |
これらの定義は、有効なサーバーがリソース機能を表明し、基本の公開方法がhidden以外の場合に提供されます。共通の公開方法はdirect、codemode、deferredの順で選びます。機能の表明が撤回されると、登録済みの定義は非表示になります。これらは、サーバーごとに生成されていたresource/promptツールを置き換えるものです。サーバーのtools.resourcesとtools.promptsスイッチは受け付けません。リソースの入力と結果を参照してください。
リモートツールは、外部への書き込みも含め、受け入れられたスコープ内で直接実行されます。プロトコルのpromptメソッドはMCPクライアントAPIで引き続き利用できますが、モデル用ツールは生成しません。トランスポート、認証、リソース、復旧時の動作は、MCP連携を参照してください。
ツール結果とコンテキスト
ツールがモデルに渡すテキスト、Dashboardの表示、プログラム向けの戻り値は異なる場合があります。出力スキーマの宣言は、Codemodeが利用できる値を説明するものであり、同じ値の全体がモデルのコンテキストにコピーされることを意味しません。たとえば、bashはoutput、truncated、exit_code、wall_time_secondsを含むオブジェクトを返し、終了コードがゼロ以外でもそのオブジェクトでresolveすることがあります。MCPの結果は、isErrorと任意のstructuredContentを含むプロトコルのエンベロープを使います。resolveした値を成功とみなす前に、これらのフィールドを確認してください。
Anyyはモデル向け・表示向けの投影に上限を設け、既知の認証情報を保護し、保存された証拠が完全かどうかを記録します。モデル向けの結果が短縮されていても、完全な本文が保存されている証拠にはなりません。projected結果は上限のある投影を保持し、artifactは関連ファイルを指します。inspectableの証拠だけが、tool_result_readで全体を読み取れます。ツール固有の制限、最終応答のエンベロープ、会話全体のコンテキスト上限はそれぞれ適用され、一つの制限を増やしてもほかはなくなりません。
tool_result_readには、ツールが返した正確な論理参照details_refまたはraw_refを渡します。ホストのパスは渡しません。
{"ref":"tr_example","offset":0,"limit":12000}
offsetとlimitは文字数単位です。既定のlimitは12000、最大は48000です。最終エンベロープによって部分結果がさらに短縮され、envelope_clamped:trueが報告されることがあります。next_offsetからeofまで読み進めてください。出力にはtotal_chars、source_tool、content_type、storage_kindも含まれます。
元の結果トークンは、現在の実行内で解決されます。明示的な正規の永続参照を使うと、同じSessionの過去の実行にあるinspectableな証拠を読めます。別セッションへのアクセスはout_of_scope、不正または曖昧な参照はinvalid_ref、記録がない場合はnot_found、完全な本文が不完全または利用できない場合はnot_availableを返します。読み取りツールは、プレビューから不足する証拠を再構成しません。ファイルの配信と再オープンについては、Artifactsで別途説明しています。
外部サービス
接続先のなかった汎用email_*とcalendar_*ツールラッパーは削除されました。実際のEmailチャンネルは引き続き利用できます。外部のメール/カレンダーツールには、MCPサーバーなど、別途設定したサービスが必要です。
表示されることと権限は別です
表示されているツールでも、認証情報の不足、バックエンドの不調、Profile/セッションのツールセット選択、セッションのスコープによって利用できない場合があります。
このページは、利用者向けの安定したグループを説明しています。Dashboard → Toolsと現在のセッションカタログには、実行中のバージョンにおける任意サービス、MCPサーバー、設定が反映されます。
ツールセット、ファイルとターミナルを参照してください。